当院では待ち時間短縮のため、初診・再診ともに完全予約制としています。初診の方はお電話でご予約をお取りください。再診の方は診察後に次回のご予約を取るか、お電話でご予約をお願いします。
原則として、初診時に担当した医師が担当医となります。担当医によって診察受付時間が異なりますので、ご注意ください。
担当医師 | 診察受付時間 |
---|---|
原田 耕作 | 9:00~12:00/14:30~18:00 |
原田 明子 | 9:00~12:00/14:30~16:30 |
精神科以外の診療科では、医師の診察に加えて検査を行うことで診断を確定し、治療方針を決めることが多いと思います。しかし現在のところ、精神科の病気や障がいは、身体疾患のように血液検査や画像検査のような客観的なデータから診断を確定することはできません。精神科の診断において最も重要なのは、患者さんご本人から体験を話してもらい、ご家族など身近な人からご本人の様子を伺うことです。
そのため初診時には30分~1時間程度の時間をかけて、困っている症状は具体的にどのようなものなのか、その症状はいつ頃からあるのか、どんな対処をしてきたのかといったことや、症状が起きる前の生活のご様子、体や気持ちの変化についてお聞きします。
通常2回目以降の診察時間は10分程度ですが、初診時に見立てがつかない場合には、2回目以降の診察も30分程度お時間をお取りすることがあります。また、ご家族に病状を説明してほしい場合など特別な理由がある場合には、あらかじめご相談いただければお時間をお取りすることができます。
当院では、治療の過程におけるさまざまな決定を患者さんと医師とが共同で行うことを最も大切にしています。これは、SDM(シェアード・ディシジョン・メイキング、共同意思決定)と言い、当事者主役の精神科医療の基盤となる考え方です。病気や障がいのために生活の基盤が揺らいだり、人生を見失うことがあるかもしれませんが、患者さん自らが主役となって治療に取り組むことで、その人自身が生活・人生の主役に戻り、その人らしい生活・人生を送ることができるようになると考えています。
当院では、医師だけでなく、看護師・精神保健福祉士・事務員が協同して患者さんの治療をサポートします。現在、作業療法士・心理士は在籍しておらず、当院でできることに限界はありますが、必要に応じて関係機関と連携を取り、患者さん・ご家族の地域生活をサポートします。
精神科デイケアは、精神科の病気や障がいを抱え、社会に出る自信がない人、コミュニケーションが苦手な人、休職中の人などが集まって、ともに回復を目指す場です。苦労を分かち合える仲間とともに、SST・当事者研究・セルフサポートグループなど様々な活動を通して、病気やストレスに対する対処法を身につけましょう。
当院のデイケアは、仲間同士互いに支え合い、安心して自分を表現できる場を目指しています。利用者一人ひとりが自ら主体的に活動に参加できるように、スタッフがサポートします。
精神科の病気や障がいからの回復は、薬物療法だけでは困難なことが多く、生活面での工夫や家族など身近な人のサポートが大切です。デイケアでは、それに加えて同じ苦労を持った仲間とつながることができます。仲間とつながることで自分自身を知ることができ、回復のための大きなエネルギーを得ることができます。